6/21 武田薬品工業湘南研究所での交流会レポート
6月21日(木)13:00~ 藤沢市にある、武田薬品工業株式会社の研究所にお邪魔し、社員の皆さんとの交流会に参加しました。
ここは、この4月、武田薬品湘南研究所から湘南ヘルスイノベーションパークへと名称を変更しました。
同社では、 Patient Centricity(患者さんを第一に考え行動する)をコーポレートバリューに掲げ、従来、直接やりとりの多い医療機関や医師、研究者の声だけではなく、真に患者の求めるものが提供出来ているのかを常に問いかけるため、さまざまな取り組みを行っているそうです。(Patient Centricityについてはこちらを参照ください。)
本取り組みの一環として、今回のイベントも世界ALSデーに合わせて企画され、社員の皆さんは午前中に映画「ギフト 僕がきみに残せるもの」という、ALS に罹患した元アメリカンフットボールのスター選手の物語を鑑賞され、その後約130名の方々が交流会に参加下さいました。(映画「ギフト 僕がきみに残せるもの」についてはこちらを参照ください)
交流会では、神奈川県支部運営委員 高野元さんの講演「療養生活、創薬への期待について」に続き、ニューロサイエンスDDUの宇野裕美子さんより、「湘南研究所の研究について」、タケダの歴史や会社の紹介を含めお話し頂きました。
その後、7組に分かれALS当事者の方々を囲んで、グループごとに直接お話ししました。どんな日常生活を送り、コミュニケーションの工夫をしているのか、行政サービスはなぜ地域によって格差があるのか、タケダに対するイメージは? などなど、打ち解けた雰囲気で色々な話題が語られました。
そして、講堂での交流会後、ラボツアーとして、広い研究所の中を案内して頂きました。
真新しい社員食堂やカフェ、ランニングも出来そうな広い廊下には、所々に休憩スペースやビリヤードなどの遊戯スペースも設けられ、柔軟な発想を促す会社のサポートが充実していることがうかがえました。
神経難病の研究ユニットには、今回のイベントポスターや、昨年、神奈川県支部がお邪魔した際の大きな写真パネルが飾られていて、それを目にした一行からは「素晴らしい!ありがとう!」の驚嘆の声が上がりました。
日々、ALSの薬を研究している方々と直に会ってお話しし、また、「私はこの席とあちらのラボを行き来してALSを研究しています」と実際の様子を見せて頂く貴重な機会を得たことで、ALSの研究が確実に進んでいる! と心から希望を感じることができました。
また、「薬を作る以外にも僕らが役に立てることはありますか?」とボランティアを申し出て下さる方々もいらっしゃり、サイエンスに留まらない研究者のみなさんの熱い想いが、必ずやイノベーションを起こし、ALSの治療に資することになるに違いないと思います。
(神奈川県支部 事務局次長 小出みゆき)