11/25 川崎市北部・中部「つながろ会第1回」レポート

川崎市在住のALS当事者お二人(高野元さん杉田省吾さん)が発起人となり、「つながろ会」が結成されました。

当事者・家族だけでなく、日頃からお二人を支援しているご友人、重度訪問介護事業所のサービス提供責任者の方々、介護福祉士さん、市の在宅支援室のお二人も参加され、ご相談に直接答えをもたらして頂けるという、画期的な第1回となりました。

困りごと第1位でもあった「重度訪問介護って使えるの?」。

ちょうど1年前、重訪事業者としてリストアップされていた川崎市の事業者に電話調査した結果、呼吸器を着けた方が夜間も利用できるところは皆無でしたが、今回、高野さん、杉田さんの利用実態を伺い、少しずつ前に進んでることを実感できました。

さらに、川崎市は今年4月に大きな組織変更があり、市内にリハビリテーションセンターが3箇所(南部・中部・北部)設置されましたが、そこが在宅支援室を兼ねていて、在宅介護の体制づくりの相談先としてドンピシャなところ(区役所の窓口よりも話が通じるところ)であることはほとんど知られていません。

さらにさらに、このリハセンの運営は外部委託されています。

「役所の申請主義」では困っている人を救えない、という気づきのもとに、アウトリーチな組織として、聞かれないこと(ほとんどの相談者は何を質問すれば良いのかもわかりません)にも先回りして答えてくれる、“真の支援室”の姿を実践されています。こうして「つながろ会」に足を運び、質問された方々に積極的に声をかけてくださったことでも良くわかります。

川崎市は、2年前に入院時のコミュニケーション支援制度を作ってもらった時にも、在宅だけでなく施設で暮らす方もいつものヘルパーさんに病院に来てもらえる制度として設計して下さったり、ひと味違う良い制度を世に送り出しています。

あとは、必要な人にどうやって届けるか、

「つながろ会」もその一端を果たすことになりそうです。

参加されたみなさん、ありがとうございました。

川崎市のみなさん、参加ご希望があれば、お知らせ下さい〜

(日本ALS協会神奈川県支部 小出みゆき)