支部だより第26号

2017年8月28日

日本ALS協会神奈川県支部

支部だより
第26号

                               2005年 3月10日
支 部 長:長岡 紘司
事務局長:多比羅 千賀子
[事務局]〒233-0015 横浜市港南区日限山1-19-10
窪田方
  TEL&FAX:045-843-6690
ホームページ http://www.als-kanagawa.org/

(寄附などの振込先)

郵便貯金総合口座    10280-44946651
横浜銀行 上永谷支店 普通預金1132050


神奈川県へ「要望書」を提出!!
 相模原市の事件を繰り返さないようにするために、平成17年2月8日(火)、神奈川県支部として初めて、本部との連名で、神奈川県保健予防課へ「神奈川県のALS患者支援に関する要望」を提出しました。(「要望書」は別添のとおり)
長岡支部長夫人から高橋課長に直接手渡しました。当日は、支部から長岡さん、島崎さんの家族、窪田さん、鈴木が参加し、本部からは橋本会長、金沢事務局長、村木さんが同席してくれました。
今回の事件は、ALSの進行過程における患者・家族とそれを取り巻くものに様々な問題があったことが改めて分かりました。とりわけ、療養環境の不十分さが招いた悲劇といえます。そのため、支部として、療養環境の整備・充実をお願いしました。
島崎寛さんが代表して、「要望書」の各項目について、現状の問題点を踏まえ、要望の趣旨を伝えました。その後、県の方との意見交換を行い、患者・家族の現状の改善をお願いしました。
翌日の2月9日に発表された神奈川県
の平成17年度予算案によると、新規事業として「地域で生活する難病患者を支援するため、かながわ県民センターに『難病相談・支援センター』を開設し総合的な相談・支援を実施するとともに、県内4つの拠点病院や各地域の協力病院との連携により、難病患者の受入れ支援を行う体制を整備する」予算として、難病特別対策推進事業費6,551万円が計上されています。今後は、実効性のあるものとして早期に実現されるよう見守っていきたいと思います。

なお、神奈川県では、平成17年4月1日から福祉部と衛生部が統合し、保健

 

福祉部となり、ALSの担当は健康増進課になります。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

相模原市の事件の対応

 今回の事件をめぐっては、支部の中には様々な意見があり、支部として統一的な行動が取れる状況にありませんでした。
そこで、事件の対応は支部の有志として行うこととし、このような事件を二度と起こさないようにするための、療養環境の改善に向けての関係方面への働きかは、組織としての支部が行うこととしました。
したがって、今回呼びかけた減刑の「嘆願書」とその後の「お知らせ」は、支部の有志としての行動であり、組織としての支部ではありません。かかった経費についても別立てにして留保しており、総会で取扱いを確認したいと考えています。

事件の発生から判決まで

 平成16年8月26日深夜、相模原市のALS患者さん宅で、母親が人工呼吸器のスイッチを切ることによって、患者さんが亡くなりました。
検察は、平成16年9月22日、殺人罪で母親を起訴しました。公判は、11月2日、12月2日、12月17日と行われ、平成17年2月14日に判決が出されました。求刑の懲役5年に対し、判決は懲役3年、執行猶予5年でした。

相模原事件調査委員会の設置

 今回の事件をめぐっては、本部と支部の役員で構成される「相模原事件調査委員会」が平成16年9月20日に設置され、これまで2回の会議が開かれました。
事件の詳細な経緯や今後の対応については、当委員会の結果を待ちたいと思います。

支部総会のお知らせ

1 日 時
平成17年6月4日(土) 午後

2 場 所
相模原市富士見6-1-20
相模原市立「あじさい会館」

3 内 容
平成16年度事業報告、決算
平成17年度事業計画、予算など。

※詳細については、後日連絡します

参考:「あじさい会館」の案内
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/
shisetsu/090403/090403.html